路上演劇祭レポ

COCOON

2009年05月27日 02:48

日曜、浜松へ路上演劇祭を見に行ってきました。
当日はあいにくの雨で場所を駅南の砂山商店街に移しての開催。


わたしが着いた時には東京からの「お芝居デリバリーまりまり」さんが
3人で黒い服を着ただけの衣装で、昔話をやっていた。
表情や動きだけでお話を表現していて、それに見入る子どもたちはじめ観客の表情が素晴らしかった。


でも一番印象に残って良かったのは、プロの演者ではなく
浜松在住のインドネシアの小中高校生たちがワークショップ形式で作った劇。
オランダの植民地から第2次世界大戦の日本軍支配に翻弄される地元民。
戦争が終わり、そのまま戦地で生涯を遂げた日本兵。参加した子どもたちの
おじいちゃんは、そんな日本兵だったそうです。そういう自分たちのルーツを劇にして
発表してくれました。日系ブラジル・移民のルーツは多少理解してましたが
インドネシアのそういうお話は初めてだった。

この少し後に観たブラジル移民の劇にしても、やっぱり「伝えたいもの」が
観ているこちらにストレートに訴えてくる力は、すごいものがありました。
プロの完成されたものと、こういう素人がつくってるんだけどメッセージ性が
ハンパないもの、両方が見れるのも路上演劇祭の魅力かなー、と。

 
最後はこの路上演劇祭実行委員長でもある、里見のぞみさんのマイム。
のぞみさんは、年齢・国籍・性別すら不詳な、本当に不思議な人です。
世界のあちこちで公演していたり、ドイツで賞を受賞していたりして
浜松にこんな人がいるのか・・・という実力あるパフォーマーなんですが
とても素敵な人です。ぜひたくさんの人にも見てもらいたいなあ~。

ひさびさに会う方がたくさんいて、とても楽しい時間を過ごしました。
どうも路上演劇祭は浜松で来年もやるらしいので、楽しみです!

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